首の痛み・ストレートネックについて
首まわりの危険
首周りには大事な筋肉・神経・血管がたくさんあります。
筋肉が凝って固くなってしまうと
- 自律神経が上手に働かない
- 腕神経叢を刺激する
- 血管が圧迫される
このようなことが起こります。
これらは
- 夜寝付けない
- 腕が痛い、シビレる
- 頭痛
この様な症状につながってしまします。
ストレートネック
首には前カーブがありますが、その名の通りカーブがなくなってしまいストレート(まっすぐ)になってしまします。
首のカーブがなぜあるのか?と言いますと、歩行時に地面と足で起きる衝撃をカーブで分散することによって脳に伝えないためにありますが、カーブがなくなってしまったからと言って衝撃を脳に伝えるわけにはいきません。
ではどうするのか?
筋肉が衝撃を吸収します。
筋肉でできるならいいか…と思うかもしれませんが、本来ならばやる必要のない仕事をしているので、オーバーワークになってしまい、首の筋肉のこりや、肩こりを起こしてしまいます。
固く柔軟性を失った筋肉は傷めやすく、固い筋肉が神経を圧迫することもあります。
神経を圧迫すると、痛みやしびれを引き起こします。
更に、カーブがなくなってしまうと頭の重さも分散できなくなりますので、頭を支えるために前傾姿勢になってしまいます。
かろうじて維持できるこの姿勢も筋肉の働きによるものですので、ここでも筋肉のオーバーワークになってしまいます。
また、左右への歪みを併用していると
- 血管が圧迫され頭痛になる
- 神経が圧迫され腕、手がしびれる
なんて症状も出てしまいます。
治療
マッサージで首・肩・背中・肩甲骨まわりの筋肉の緊張をとり、歪みがある場合は頸椎(首の骨)の矯正をします。
骨盤が歪んでいると前傾姿勢になりやすいので、前傾姿勢をとらないような姿勢を作っていきます。
スマホ首
スマートフォンが普及し、スマホでなんでもできるようになりました。
それに伴い最近ではこんな病名も生まれました。
これは、長時間の前傾姿勢が続くことにより、首のカーブがなくなり上記のストレートネックになってしまうことです。
スマホを持って前傾姿勢が続くのもよくありませんが、スマホやタブレットをテーブルに置いて真下を見るのもよくありません。
治療
ご自分でできることは、スマホやタブレットを使う時は休憩やストレッチ等を挟みながら使用してください。
また、近年ではタブレットを使った勉強法がたくさんありますが、楽しく勉強をするのはいいのですが、タブレット置きを使って傾斜をつけるなど、お子さまの姿勢も気を付けてあげましょう。
当院では、マッサージで首・肩・背中・肩甲骨まわりの筋肉の緊張をとり、歪みがある場合は頸椎(首の骨)の矯正をします。
骨盤が歪んでいると前傾姿勢になりやすいので、前傾姿勢をとらないような姿勢を作っていきます。
寝違え
朝起きて突然首を痛めてしまう・・・
痛みがすぐに引けばいいのですが多くの方が日中も首が痛く動かせない状態が長く続くと思います。
寝違えは起きた時になると思っている方が多いのですが、実は起きた時にはまだ痛くなっていないのです。
ではいつか・・・?
起き上がる時です。
寝違えの原因は主に睡眠時の『冷え』が原因事が多く、寝返りの回数が関係していると考えられます。
冷えていると寝返りをする時に熱を奪われてしまうため回数が減ってしまいます。
寝返りの回数が減ると同じ姿勢が長時間続いてしまうので筋肉が固くなってしまい、固くなった筋肉を起き上がるという動作で一気に動かそうとすると痛めてしまいます。
治療
ご自分で気を付けれることは、冷えないようにすることです。
夏は、短パンではなく、薄い生地でもいいので膝や足首が隠れるような長ズボンを選び、
冬は、掛布団を増やすのではなく敷きパットなどを利用し、敷布団の保温を高めてあげるのも効果的です。
寝違えが起こらないような環境を作りましょう。
寝違えは炎症なので温めやマッサージ等で血行を良くするのは返って炎症を悪化させてしまう恐れがあります。
当院では、炎症時には首回りはマッサージせずに、首への治療は頸椎の矯正のみに止めますが、首が動かせない時は腰をひねって回りを見ようとするので炎症時の生活のために腰の筋肉のケアをします。
炎症が引くと痛みも引き、動かせるようになる思うかもしれませんが、実は動かせていない間に動かせなかった筋肉が固まり柔軟性を失ってしまうので、炎症が引いた後に首回りのマッサージをすることが大切です。