腕の痛み・しびれについて
腕の痛み・しびれの原因は何か?
一般的に腕とは肩から下を指しますが、医学的には
肩~指先まで腕全体を上肢
肩~肘までを上腕
肩~手首までを前腕と言います。
わたしたちのほとんどの動作は腕を使います。
家事・パソコン業務やデスクワーク、その他の仕事でも、育児も全て、手を前に出して作業をします。
その状態が続くと、肩・腕の筋肉を疲労させ、肩をすくめると背中がまるくなり、首の筋肉も引っ張られてしまいます。
筋肉の疲労が取れる間もなく使い続けると柔軟性のない固い筋肉になってしまいます。
固い筋肉は動かし方に制限を付けるだけでなく、血管や神経を圧迫してしまい、痛みやしびれを引き起こします。
腕の痛み・しびれの症例
病名がつかない痛みもたくさんありますが、固く、動かすのに支障がでる筋肉や、圧迫してしまっている神経がハッキリすると下記のような病名がつきます。
頸肩腕症候群
筋肉の使いすぎにより、その名の通り、首・肩・腕・手にだるさや痛み・しびれの症状がでます。
胸郭出口症候群
電車で吊革につかまったり、洗濯物を干すときなど、手を挙げた時に、前腕の内側や手の小指側に痛み、シビレが出ます。
治療法
どこの部位もそうですが、上肢にもたくさんの筋肉がついています。
この筋肉の1つ1つに作用(動かし方)があり、神経があります。
- どこが痛いのか
- どう動かすと痛いのか
- 負荷をかけたときはどうか
上記を把握することにより、どの筋肉に痛みの原因があるのかがわかります。
痛みの原因となる筋肉を割り出すことが治療の第1歩です。
どんな動作で痛みが出るのかをお話をうかがいながら原因をつきとめ、原因に合った筋肉へのマッサージと、その筋肉がしっかり作用できるように肩甲骨に動きをつけ、頸椎(首の骨)・胸椎(背中の骨)を矯正します。
しびれとはなにか?
正座をすると誰しも足がしびれてしまいます。
しびれた後に、正座をやめる=『原因が取り除かれ』てもしびれは正座をやめた瞬間にはなくなりません。
しびれというのは全てこれに当てはまり、マッサージ・矯正により原因が取り除かれてもしびれが続いてしまいます。
しかし、しびれていた時間が短ければ短いほど『原因が取り除かれてもしびれが続く』状態が早く治まります。
しびれを感じたら早めにケアをすることをおすすめします。
しびれまではいけないけれど、なんかモヤモヤする…という方はしびれ1歩手前まできているかもしれません。
しびれに変わってしまう前に早めにケアしていきましょう