施術の流れ
問診
症状の話を聞き、痛みが出る動きや、現時点での歩き方や座り方など普段の姿勢の癖を一緒に確認します。
マッサージ
うつぶせになり、筋肉の左右差の凝りを確認しつつ全身のマッサージをします。
姿勢を変え、あおむけで全身のマッサージをします。
矯正
マッサージ中に手首、足首、顎関節の矯正を行い、最後に骨盤矯正と脊椎(背骨)矯正を行います。
手首・足首
手首、足首には小さい骨がいくつかあります。
通常は筋肉や靭帯で動かないようになっていますが、使いすぎや無理な姿勢の影響で歪んでしまうと痛みやシビレに繋がります。
1人1人マッサージ中に歪みがないか確認し、歪んでる場合は矯正をします。
顎関節
左右の上顎に下顎がぶら下がっている所が顎関節です。
左右の筋肉が均等に使われていると真っすぐですが、
- 噛み癖(どちらかの歯でばかり噛んでいる)
- 食いしばり
- 歯ぎしり
があると多く使っている方に引っ張られてしまいます。
顎関節の歪みは顎の痛みだけでなく、頭痛や肩こりにも繋がります。
左右を見て固くなっている方の筋肉をゆるめ、真ん中に来るように矯正します。
矯正で一時的に整えてもマッサージでは噛み癖、食いしばり、歯ぎしりを治すことはできないので、まずはご自分にそのような癖があることを自覚しましょう。
骨盤矯正
骨盤が前や後ろに傾いているとバランスを取るために前傾姿勢や反り腰になってしまい、また左右の骨盤の高さが違うと股関節の痛みや膝の痛みに繋がります。
骨盤矯正では、骨盤の左右の高さ、左右の開き具合を整えます。
脊椎矯正
背中の真ん中に位置し、脊椎の両脇から神経が出ています。
これが1椎でも左右どちらかに歪んでしまうと、神経や血管を圧迫してしまい痛みやしびれ、内臓機能低下を引き起きます。
また歩行時の衝撃が脳に伝わらないように前後のカーブあります。
カーブがなくなってしまうと脳に衝撃を伝えないように筋肉でカバーをするようになります。
脊椎矯正では、首からお尻までの脊椎の左右の歪み、前後の歪みを整えます。
症状の確認
最後に痛みや可動域制限などの症状がどのように変わったのか確認と、治療を終えた時の姿勢の確認をします。
根本的に治療とはどういうことか
痛みの原因を知る
こんな経験ありませんか?
- 整体に通っているのになかなか良くならない
- 施術したあとは良くなってもまたすぐに痛くなってしまう
- 痛みが治らないうちに違う所も痛くなってきた
『痛い場所』とは症状が出ている場所であって、必ずしもそこが原因とは限りません。
では、どのようにして原因を見つけるのか?
それは痛みの出ている周辺のみだけでなく全身を診ることで痛みの原因がわかります。
普段の姿勢や癖、あるいは他の部分の痛みをカバーしていてカバーしている方が痛みの症状として表れることもあります。
症状の出ている所や、症状付近の凝っている所をマッサージすると良くなるかもしれませんが、応急処置をしただけで本当の原因部分を治療していないので良い状態は長続きしません。
痛みを無くす、あるいは良い状態を長持ちさせるためには、部分治療ではなく全身治療で症状の原因をつきとめ、現在出ている症状のケアをしつつ原因となる場所を整えることが大切です。
痛みをカバーする負の連鎖
機械は一部不具合があると停止するかもしれませんが、私たちは人間なので一部不具合があっても動き続けています。
不具合が出ているのにどうやって動いているのかと言うと、まだ痛みは出ていない他の場所がカバーしているからです。
痛みや凝りで1つの筋肉が正常に動かせなくなると他の筋肉がカバーしなくてはいけません。
正常に動かせない1つの筋肉をカバーしていたハズなのに長時間や使い方により、カバーしていた筋肉も正常に働けなくなり気づけばカバーしている筋肉のカバー、またそのカバー…と身体を動かすためにカバーの負の連鎖はどこまでも続いていきます。
歪みとは何か
骨にはそれぞれ理想のいるべき位置があります。
そこからズレて(歪んで)しまうと
- 筋肉が引っ張られる
- 神経が圧迫される
- 血管が圧迫される
などのことが起こります。これらは
- 可動範囲の軽減
- 炎症
- 痛み
- しびれ
- むくみ
などを引き起こします。
歪みはパッと見ただけで分かるものではなく、修行を積んだ施術者がさわって気づくことのできる数ミリ、もしくはそれ以下のものです。
たった数ミリ、もしくはそれ以下のズレが時に身体の不調へと繋がっているのではないでしょうか。